社会保険労務士として独立!

大学卒業後、故郷の金沢に戻り、29年間、地道な公務員生活を続けていましたが、期するところがあり、この4月から社会保険労務士として独立・開業することとしました。

 

長きにわたる公務員生活で得られるところも大きかったのですが、組織が巨大すぎて何一つ自分の思いのとおりにいかないことにジレンマを感じ、「一度限りの人生、悔いを残さないよう自分のやりたいことを思い切りやってみよう!」と決心し、3月末で職場を退職することとしました。

 

独立を決断するまでには、内心の葛藤もありました。公務員生活を続けていれば、生活も安泰で堅実に生活していけることはわかっているのですが、「本当にこのままでいいのか、このままそれで終わってもいいのか?」と自問自答する日が1年以上続きました。

 

同時に、50歳になるまでに独立というのが、当初の目標だったのですが、独立して本当にやっていけるのか、妻を路頭に迷わすことにならないかという心配から、なかなか最後の一歩を踏みきれない状態が続きました。

 

「社会保険労務士として、来年、独立開業する予定です。」という話をすると、お会いした方にまず言われるのが、「もったいない。公務員を続けていたほうがいいんじゃないの。」という反応です。自分達の生活のことだけを冷静に考えれば、確かにそうかもしれません。

社会保険労務士の資格を持っていれば、お客さんが自然ときて、仕事ができるという甘いものではないことや、数年前に開業された先輩社労士の方々からも、仕事がなかなか軌道に乗らず苦労されているというお話もお聞きしました。

 

それでも、社会保険労務士として独立してやってみたいと思ったのは、何故か。

 

これまでいた組織では、なかなか味わうことのできなかった達成感ややりがいが、この仕事を通じて得られるのではないか、そして仕事を頼んでいただいた事業主の方の喜ぶ顔が見てみたいと思ったからです。

 

社会保険労務士=「ヒトや組織を通じて、会社の発展に貢献する仕事」だと思っています。

中小企業の事業主の方の「ヒトや組織に関する悩み事」の相談役として、またその解決に少しでもお役にたち、「社長も従業員も笑顔で気持ちよく働ける職場」をひとつでも増やしていくことが私の使命だと思っています。

 

そして、「社長も従業員も気持ちよく働ける職場」こそが、会社の利益アップに繋がるものと信じています。