10月から年金支給額引下げ!

本来の水準よりも払いすぎになっている年金が、引き下げられることになります。

昨年11月の参議院本会議で可決され、実施は本年10月からです。

 

2000年度からの3年間、物価が下がり年金を減額しなければならなかったのに、高齢者の生活に配慮し、年金を減額せずに支給していたのが原因です。

 

本来支給すべき額より2.5%多く支給しているので、来年10月から1%、2014年4月に1%、2015年4月に0.5%と段階的に減額し、本来の水準に引き下げられます。

 

2.5%引き下げられると国民年金を受給されている方は、月額で1,675円の減、厚生年金を受給されている世帯は、月額で5,900円程度の減額されることになります。

 

年金受給者にとっては厳しい減額ですが、これまでの累積の過払いが総額で7兆円、1年間で1兆円の過払いとなるという試算が出されており、保険料を負担している者の立場からは、本来の水準に戻すのはやむを得ないと言わざるをえません。

 

何故なら、現在、受給されている方の年金は、自分が現役時代に納めていた保険料の積み立て分を年金として支給されているのではなく、現在の現役世代が納めている保険料から年金として支給されているからです。

 

低所得者には、月額で最大5,000円が支給される「年金生活者支援給付法」も国会で可決されています。

 

年金生活者支援給付についても今後レポートしていきたいと思います。