新規開業される方への助成金について

ちょっと前になりますが、当所のホームページを見られたという方から、ご相談がありました。

 

「開業は来年の4月からなのですが、それでもよろしければ」と申し上げたところ、是非相談したいということだったので、はじめてのお客様と内心喜びながら、相談の内容をお聞きすると、「近々、新しく事業を始めようと思っているのだが、なにかよい助成金がないか。」というものでした。

 

相談の日時を決め、確か創業支援の助成金が2つほどあったはずと思い、早速、調べてみると、確かに起業支援の助成金が2つありました。

よしっ!と思い、支給要件を読んでみると・・・これはかなり難しい。

 

支給要件が細かくかつ厳しくて、これじゃあ助成金を受けられる人は本当に限られてしまうという感じでした。

具体的にいうと、厚生労働省の創業支援の助成金は、「受給資格者操業支援助成金」と「中小企業基盤人材確保助成金」の2つなのですが、

 

「受給資格者操業支援助成金」は、5年以上雇用保険に加入していて、失業保険を受給中に起業する場合に助成が受けられるのですが、従業員を1人以上雇うことなどが条件。

 

「中小企業基盤人材確保助成金」は、業種が健康・環境分野に限られていて、創業に伴う費用を250万円以上負担して、かつ従業員を年収350万円以上で雇うことなどが条件となっています。

 

独立開業して、軌道に乗るまでは我が身ひとつでと思っている場合は、助成金の対象になりません。厚生労働省の助成金なので、雇用の確保ということが目的になっており、従業員を雇わない場合は、対象にならないようです。勿論、ここに書きあげた他にも細かい条件ありますが・・

 

相談をお受けした時点にあった「受給資格者操業支援助成金」と「中小企業基盤人材確保助成金」は、いずれも平成25年3月31日をもって、廃止になるようです。

 

新規開業に関する新たな支援措置について、リサーチしておきたいと思います。