日本再生人材育成支援事業が新設!

この1月に、アベノミクス助成金として、「日本再生人材育成支援事業」が新設されました。

 

「非正規雇用労働者も含めた人材を育成支援」するため、いくつかの奨励金のメニューが設けられており、平成25年度も継続される見込みとのことですが、具体的な奨励金は、以下の5つです。

 

・非正規雇用労働者育成支援奨励金

・正規雇用労働者育成支援奨励金

・海外進出支援奨励金(留学)

・海外進出支援奨励金(送り出し)

・被災地復興建設労働者育成支援奨励金

 

このうち、「非正規雇用労働者育成支援奨励金」や「海外進出支援奨励金」が新設ですが、

「正規雇用労働者育成支援奨励金」が、3月で終了予定の「成長分野等人材育成支援事業」と似通っていて違いがわかりにくいので、整理してみました。

 

 

成長分野等人材育成支援事業

正規雇用労働者育成支援奨励金

対象事業

通常の業務を離れて行う職業訓練(Off-JT

同左

対象事業主

健康、環境分野や医療・介護、情報通信、建設・製造の一部

同左+農林水産業

対象労働者

正規労働者で、申請日から5年以内に上記成長分野に雇い入れ、又は配置転換

正規労働者

支給額

対象者1人当たり20万円

同左

但し、1年度1事業所当たり

500万円が上限

1コース訓練時間

10時間

同左

実施期間

原則1年(6か月以上でも可)

同左

計画書提出時期

平成25年3月末まで

同左

 

どちらの助成金も正規労働者の職業訓練に対する助成ですが、「正規雇用労働者育成支援奨励金」は、新たに、農林漁業の事業者も対象事業所に加えられ、「成長分野等人材育成支援事業」のようにOff-JTをする従業員が雇い入れ又は成長分野への配置転換から5年以内という要件もありません。

 

ただし、1年度当たり事業所500万円という上限が設けられています。

 

また、「正規雇用労働者育成支援奨励金」は、平成25年度も継続見込みといいながら、パンフレットを見ると、計画書は平成24年度末までに労働局またはハローワークに提出することとなっています。

 

年度末に計画書を提出される場合、どちらの助成金を選択されるか、ふたつの助成金の違いは上記のとおりですので、よくご検討していただければと思います。