リフレって何?

先日、新聞を読んでいると、日銀が脱デフレでリフレ政策に転換と書かれていました。

 

インフレは物価が上がること、デフレは物価が下がることですが、リフレ?実は初耳だったので調べてみると、

リフレはリフレーションの略で、物価上昇率を定めてそれを達成するために、お金をどんどん世の中に出回るようにすることのようです。

 

日銀は通貨の価値が下がる(インフレ)を嫌うので、物価が上がるような政策に転換するとは、かなり思い切った政策転換だと言えます。

 

今後2年間で前年比2%の物価上昇を目標に、国債の買い入れを2倍にするなど、お金の供給量を2倍にする金融緩和策を講じていくとのことです。

 

どういうことかというと、世の中にあるモノの量が変わらず、お金の量だけ2倍になったら、モノと比べてお金の価値は薄まり、その価値は半分になります。

 

例えば、世の中にパソコンが2台だけあり、世の中全体のお金が200円だとすると、パソコンの値段は100円になりますが、世の中全体のお金の量が400円になるとパソコン1台は200円になり、パソコンの値段(物価)は2倍になり、お金の価値は2分の1になるという理屈です。

 

デフレで景気がなかなか回復しなのは、

デフレ → 物価が下がったので従業員の給料が下げられる → 給料が下がるのでモノを買わない → モノが売れない → 景気が悪くなる → ますます給料は悪くなる

 

という悪循環にあるためですが、リフレがデフレ打開の正解なのかは、実は意見の分かれているところです。

 

景気は消費者や企業の心理に負うところが大きいと思います。景気が先行きあまりよくないと思えば、消費者は消費を控えますし、企業も生産を控えます。

この政策によって、消費者や企業の心理状況が好転し、景気にプラスの効果を与えることになればと願っています。