日本一社員がしあわせな会社のヘンなきまり

会社の業績アップにつながる「就業規則」とはどのようなものか?と考えていたところ、ユニークな決まりを作って業績がアップし続けている会社があると聞き、その会社の創業者の方が出版された本を読んでみました。

 

「日本一社員がしあわせな会社のヘンなきまり」という本です。

 

岐阜県にある未来工業という電気設備資材の会社なのですが、そのユニークな「きまり」をざっとあげると、

 

・ホウレンソウの禁止

  よくわかっていない上司に相談するだけ、時間の無駄

・残業・営業ノルマ・命令の禁止

・出張に上司の許可は不要

・定年は70歳で全員正社員

・職員は、試用期間なしで採用(入ったその日から正社員)

・育児休暇は3年

・休みは有休を除いて140日

・正門に守衛を置かず、鍵もかけない

・会社への問い合わせ電話は、業務の女性が対応。営業マンは受信禁止

などですが、まだまだ色々あります。

 

意外だったのは、給料は成果主義ではなく、年齢とキャリアで決まっていること(いわゆる年功序列)です。

出せる給料には限度があるので、給料は世間並にして、労働時間を短くし休日を増やしたとのこと。

 

創業者曰く、「徹底した(商品の)差別化」と「社員のやる気の喚起」を行い、社員がやりがいを持って幸せに働ける環境を作ることにこだわった結果、社員が「この会社のためにがんばろう!」と思い、業績がアップし続けたということです。

 

そうは言っても、これだけ型破りなことをするのは、コストのかかる話もありますし、相当の勇気と決断が必要ですが、社員のやる気を喚起し業績アップさせたという事実は、真摯に受け止める必要があると思います。