残業代を削減するには、どうしたらいいか?
残業をゼロにすれば残業代は、ゼロになりますが、残業代をゼロにしても残業がゼロになるとは限りません。この点については、おいおい触れていきたいと思いますが、
残業代を削減する合法的な方法としては、
1 残業代の定額支給、いわゆる固定残業代や役職手当・営業手当に残業代を含める
2 季節的に仕事に繁閑がある場合、1年単位の変形労働制を活用して不必要な早出・
残業を抑制する
などなど、この他にもいくつか方法あります。
ただ、1の定額残業代や残業代を営業手当に含めるやり方で気を付けていただきたいのは、実際の残業代が定額支給の残業代を越えていた場合は、差額を必ず支給しなければならないということです。
残業代を定額で毎月、2万円支払っているから、実際の残業代が計算すると3万だったけど2万円しか払わないというのは、ダメです。
結局、実際の残業代がいくらなのか、毎月計算しなければならないので、定額残業制にしたからといって、給与計算の事務はあまり軽減されないことになります。
仕事を自宅に持ち帰ってさせる「持ち帰り残業」も危険ですので、ご注意ください。
持ち帰り残業だから必ずしも残業手当は払わなくてもいいとはなりませんし、なにより、会社のデータを社外に持ち出すことになるので、データの流失や漏えいの危険があります。
過去、お客の個人情報が入ったUSBを電車のなかに忘れたという事件もありました。
恐ろしいですね。
2の変形労働制は、仕事が季節によって波のあるときなどには、有効です。
次回は、変形労働制について、触れていきたいと思います。
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