助成金の申請時に気を付けておくべきこと 1

雇用関係助成金の申請をする前にまず、

 

・雇用保険に加入し、労働保険料を納入しているかどうか

 

・助成金の申請前6か月間に、会社都合で労働者を解雇していないかどうか

 

・就業規則や労働者名簿等が整備されているか

 

について確認しておいてくださいという話をしましたが、

 

これらの条件をクリアしていて、いざ申請書を提出というときに

を付けておいていただきたい点が幾つかあります。

 

まず、一つ目は、申請期限を絶対に守るということです。

 

助成金を受給しようとする場合、実施計画書や支給申請書など順を追って色んな書類を提

出ければなりませんが、労働保険の届出などとは違い、一日でも遅れると申請は受理され

ません。

 

提出期限は厳守ということと、どんな書類をいつまでにということをしっかりとスケジュ

ーリングしておいて下さい。

 

二つ目は、事前着手しないということです。

 

申請にあたり計画書などの書類を提出する場合、すでに工事を始めてしまった、あるいは

すでに従業員を雇用してしまった、賃金を上げてしまったなど、計画に書いてあることを

労働局の承認が得られる前に実施してしまうと、計画が承認されなくなり、助成金が不支

給ということになってしまいます。

 

これは、厚生労働省の雇用関係助成金に限らずに国や県からの補助金など補助金すべてに

言えることです。

 

三つ目は、すべての助成金には必ず予算枠というものがあるので、人気がある助成金は、

助成金の応募で予算枠がいっぱいになってしまうと、申請が打ち切られてしまうことがあ

ということです。

 

若者チャレンジ奨励金や日本再生人材育成支援事業の応募が殺到し、夏ごろ申請の受付が

締め切られてしまったのがいい例です。

 

そして四つめですが、助成金の制度が毎年変わるので、「助成金の申請準備が整わないか

ら、申請は、まあ来年にでも申請しよう。」と思っていると、来年はその助成金がなくなっ

ているということが多々あるということです。

 

今、例にあげた若者チャレンジ奨励金や日本再生人材育成支援事業などアベノミクス関係

の助成金は、募集の段階から今年限りと言われていたので、まだわかりやすかったですが、

国の予算の関係で突然その助成金がなくなってしまうということもあるので、情報のアン

テナをしっかりと張り巡らせておく必要があります。

 

他にも気を付けていただきたい点が幾つかありますので、残りは次回お話ししたいと思い

ます。