中小企業両立支援助成金をご存知ですか?

厚生労働省の助成金に「中小企業両立支援助成金」というものがあります。

 

両立支援? 聞きなれない言葉だと感じられた方も多いと思いますが、

 

何と何の両立かというと、「家庭生活」と「職業生活」の両立です。

 

平均寿命が延びてお年寄りが増え、子どもが減る少子高齢化時代に突入していますが、

 

少子高齢化の原因のひとつは、女性が子どもをあまり産まなくなったことにあります。

 

子どもの減少は、将来的に労働力人口の減少をまねき、少子高齢化で経済の活力がなくなってしまうので、女性が子どもを産んでも会社を辞めずに安心して働けるよう支援していこうというのが国の方針です。

 

このため、企業が子育て期にある社員のために短時間勤務制度を導入したり、育児休業者が育児休業後に復帰しやすいように代替要員を確保したりした場合などは、この助成金の対象事業となり、国から助成金が得られることになっています。

 

先月、石川労働局主催の「両立支援助成金」説明会へ行き、説明を聞いてきました。

 

説明を聞きながら、この時期にこういう説明会をするというのは??

 

助成金は普通4月から募集をしているので、4月に説明会を開催するのならわかるのですが、この時期に助成金の説明会をするというのは、企業からの応募があまりなくて予算が余っているからなのではと勘ぐってしまいたくなります。

 

企業が助成金を使わないのは、その助成金の周知が全くされておらず、その助成金のことを全く知らないか、その助成金には使いにくい何かがあり、使うメリットがないからです。

 

次回は、何故、「両立支援助成金」があまり人気がないのか触れたいと思います。